Author

楠柾
Masaki Kusunoki

加須を歩く作家。ひとつの街に宿る記憶から、世界の読者へ届く物語を編む。

Profile

視点の転換で、記憶を物語にほどく。

埼玉県加須市生まれ。生まれてからずっと加須で暮らしている作家。クスノキ出版ブランドで自著を届けている。

日々の暮らしに追われて、地元のことをあまり考えてこなかった時期もあった。通り過ぎるだけの風景だった加須を、4年前から「地元に根差そう」と決めて歩きはじめた。市内の老舗書店の棚を一本ずつ覗く。図書館の棚を、新刊から書庫の奥まで行き来する。毎年5月、利根川河川敷で泳ぐジャンボ鯉のぼりを見にいく。千方神社の石段の落ち葉、北川辺の三県境、大利根の田んぼを、季節ごとに歩いて確かめる。──そうして加須市内を歩きつづけた足跡が、いま書いている物語の地盤になっている。

「視点の転換」をテーマに、日常に埋もれた記憶や、街の片隅に残る歴史の断片を、物語として立ち上げる。加須の千方神社、街の古書店、会の川の水面──日々歩く場所に埋まった物語の種を、丁寧に拾い集めることを創作の出発点にしている。

代表作『少年探偵のデジタル・スケッチパッド』シリーズは、小説2冊と漫画1冊が刊行中。全10巻構想で進行中。子どもと大人の両方に届く文体を大切にしている。詳細はシリーズ特設ページへ。

歩いた場所だけを、書いている。
物語の種は、いつも足もとにある。

Message

著者メッセージ

読者のみなさまへ、楠柾からの言葉。

楠柾 プロフィールシルエット

「加須を、歩いて書いている。」

下校路にあった古書店の紙の匂い、会の川に泳ぐ色とりどりの鯉のぼり、千方神社の石段に積もる落ち葉の匂い──わたしの物語はすべて、この街で拾った断片からはじまります。

児童文学として書くのは、子どもが最初に出会う「ことばの手触り」を大切にしたいから。ミステリーとして書くのは、見慣れた景色の裏に、もうひとつの物語が眠っていることを伝えたいから。

すべての漢字にふりがなを振っているのは、小学3年生から大人まで、同じ手触りで物語に入ってほしいから。

加須の子どもが、自分の街を誇れる物語を。
大人が、忘れていた視点を取り戻せる物語を。
二つを、同じ文体で編みたい。

歩いた場所だけを、書いている。
物語の種は、いつも足もとにある。

楠柾Kusunoki Masaki

Creative Pillars

創作の五つの軸

01

土地の記憶を編む

加須の神社、池、商店、路地裏。実在の場所に宿る記憶を、フィクションの中で再構成する。歩いて確かめた風景だけを物語に載せる。

02

視点の転換

同じ出来事でも、見る角度を変えれば別の物語が立ち上がる。子どもと大人、加害者と被害者、記憶と忘却──視点を入れ替えることで真相に近づく。

03

児童文学とミステリーの交差

子どもが読める文体で、大人が唸る構造を書く。平易さと奥行きを両立させることが、長く読み継がれる物語の条件だと信じている。

04

難しい言葉を、あえて残す

小学生には少し難しい言葉も、あえて物語に残している。「これってどういう意味だろう?」と、読み手の好奇心がそっと動き出す瞬間を、そこに置いておきたいから。読書が、世界を広げる入口になるように。

05

総ルビで、読書バリアフリーを

シリーズ全文に総ルビ(すべての漢字にふりがな)をつけている。小学3年生から大人まで、ひとつの本を同じ手触りで読める。漢字でつまずいて物語の手前で諦めることがないように──「読書バリアフリー」を、出版社のあたりまえに。

Works

『少年探偵のデジタル・
スケッチパッド』シリーズ

加須市を舞台にした児童文学ミステリー。小説2冊と、A5判フルカラー漫画1冊が刊行中です。

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